読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「空白の未来」神話創世RPGアマデウスシナリオ

f:id:genshikigou:20160312175231p:plain

シナリオスペック(3/19追加あり)

 著:黒兎そよ @katatumuri
 LV1~2
 PL4人
 時間 3~6時間(慣れていなければ+1h
 リミット 2サイクル
 レギュレーション:アマデウス01で遊べるがアマデウス02旋血ラグナロクがあるとさらに良い

概要

絶界に取り込まれたPC1,2は全ての町並みが影絵のような奇妙な空間で目覚めた。
訳も分からずに彷徨い、怪物に襲われた時。
脳裏に響いたのは神からの声だった!?

一方、万神殿に集められたPC3,4は予言された二人のアマデウスの救出へと向かう。 
しかし、そこには三人目の神子NPCも居て……!?

神話創世RPGアマデウスシナリオ 「空白の未来」




 このシナリオはセッション、リプレイなど自由に使っていただいてかまいません。その際シナリオ著者名の表記、ツイッターへの報告などあると喜びます。

ill.ジュエルセイバーFREE

予言の暗示

●PC1予言
【暗示】
 あなたは神話災害の最中、覚醒した。
 何がなんだか分からないことばかりだが、不可思議な空間に取り残されてしまったと言うことだけは分かる。
 そこであなたは二人の新人アマデウスと出会い、今までに無い感情を覚えた。
 あなたの【任務】は絶界から二人を助けることである。

●PC2予言
【暗示】
 あなたは神話災害の最中、覚醒した。
 あなたに語りかけてきた親神は言った、あなたがアマデウスとしての力を発揮すれば、この災害を止めることができるだろうと。
 あなたは仲間たちと災害を止め絶界を脱出するため戦うことを決意した。
 あなたの【任務】はアマデウスとしての力を示すことである。

●PC3とPC4予言
【暗示】
 あなたは絶界に取り残された2人のアマデウスを救うと予言された。
 しかし、一筋縄ではいかないだろう。
 なぜなら、そこには予言されていない3人目アマデウスが居たからだ。
 あなたの【任務】は2人の新人アマデウスを救うことである。

NPC:影井あかり 予言
【暗示】
 あなたは不思議な夢を何度も見ていた。
 そんな中、神話災害に遭遇しアマデウスとして覚醒した。
 あなたの【任務】は夢の中で出会った人物を見つけることだ。
(略)
 女性 16 高校生。
 NPCはPCにあわせて年齢、性別など変更してかまいません。

*シナリオ後の【真実】一覧で予言内容はまとめてあります。

シナリオ

導入フェイズ

・導入シーン1 目覚めるアマデウス

 ここはNPCとPC1,2が突如起こった神話災害に巻き込まれ、アマデウスとなる場面だ。

 いつもどおりの生活をしていたPC1,2とNPCだったが、突然、街が影に飲み込まれていってしまう。
 気が付いた時にはあたりは色を失った影絵のような町並みに変貌していた。

 驚いている君たちの側に、無数の手を生やした影の怪物・「影色の落とし子」が現れる。
 その時、君たちの周囲を神聖な炎が覆った!

「ア、アマ……デウス……アマデウス……」

 神の炎に触れた影の手は朽ち果て、うめき声を上げながら怪物は炎から逃げて行った。
 君たちはアマデウスとして覚醒したのだ。

 (ここでは予言の暗示を読み上げ、アマデウスとして覚醒した事や絶界を解決する使命などを神として教えるが、途中で絶界の影響か声が届かなくなったりする。詳しいことは分からずにPCたちは調査に乗り出すのだ)
 しかし、まだ絶界の中である。
 君たちはここからのなんとか脱出しなければならないだろう。

 PC1と2、NPCがお互いの状況を把握し自己紹介をした所でシーンを閉める。
(もしも短縮する場合は、炎の輝きの中から怪物を撃退しにPC3,4が現れたとして合流させ、導入シーン2,3を省略してよい)

・導入シーン2 新人アマデウスを助けよ!

 ここはPC3,4が万神殿(相当する場所)に呼ばれ、神から絶界の中にいる二人のアマデウスを助けて欲しいと依頼される場面だ。
 親神を使っても良いし、その神群の長からの依頼としても良い。
 神からの依頼の後、絶界に送り込まれたPC3,4はPC1たちと合流する。

・導入シーン3 合流

 NPCとPC1,2たち取り残された三人に怪物が迫る。
 怪物は黒い怪物で、影色の触手を伸ばしたり形を変えておぞましい。
 (もしも判定の説明をしたいなら、【技術】で怪物から逃げられるか判定させも良い)
 なんとか逃げ出した所にPC3,4が合流する。
 もしくは、追い詰められたところにPC3,4を合流させる。

 ▼合流したPCたちは倹約判定など準備を終えた後、冒険フェイズへ

■冒険フェイズ

各PC行動を開始。リミットは2サイクル。
シーンは影絵の街並み。

●マスターシーン:怪物との遭遇

 怪物はあなたたちの前に現れ、NPCを攫おうとする。
 PC全員は「武勇」で判定し成功したら戦果表(P254)を振り、成功する度に目標値が1増える。
 誰か一人でも失敗した場合、NPCは連れ攫われる。
 その後、NPCは決戦フェイズまで登場しない。(当然、その間はNPCの【真実】の調査もできない)
 この後、PCが決戦フェイズに向かうと宣言するまでNPCは誰かが手番を1回行うごとに【生命力】に3点のダメージを受ける。
(つまり、冒険フェイズの手番を5回行うとNPCの生命力は0になり死亡する)

●マスターシーン:空白の真実

 PC4の【真実】が公開された状態でPC1の書き換えられた【真実】を公開したら、このマスターシーンを演出する。

 影の怪物によって人々が飲み込まれる中、PC1は影によって食われていく自分の姿を見ている。
 君は思い出す。
 自分がその人間の影(エイリアス)でしかないこと。
 そして、かつての自分が怪物に敗北したことを思い出す。
 怪物は影であり、【空白】の存在である自分だけが怪物に止めをさせるのだと。

 PC1は冒険フェイズとして追加のシーンを得る。その後、自分の属性のインガを好きな属性の領域に3つまで移動して良い。

●マスターシーン:決戦前

 PCが決戦フェイズに向かうと宣言したらシーンを演出する。
 戦闘中ではアイテムの受け渡しは基本不可。なので、「影を焼く炎」はそれまでに分配すると良い。
 決戦へ向かうための道中は危険な旅とし、試練表を振る。

1D6 内容
1 黒い影に飲み込まれる。【霊力】で判定する。失敗するたびに【臆病】1(累積5まで)の変調を受け、成功する(か【臆病】5になる)まで抜け出せない。
2 影の怪物の群れに出会い闇雲に戦わねばならなくなる。 【武勇】で判定する。失敗すると2D6ダメージを受ける。
3 影絵の窓の中に元の世界の幻が見える。【頭脳】で判定する。失敗すると黒以外の任意の属性のインガを2つ取り除く。
4 影の怪物の中に見知った顔を見つけてしまう。【日常】で判定する。失敗すると【絶望】の変調を受ける。 
5 影の怪物が誰かの姿に変わる。【愛情】で判定する。失敗すると任意のPCへの想いにチェックを入れる。
6 毛皮に覆われたヒキガエルのような怪物の寝床に迷い込んだ。【技術】で判定する。失敗すると怪物に追われ2点ダメージを受ける。その後もう一度試練表を振る。

■決戦フェイズ

 シーンにNPCは登場するがシナリオによって以下のように分岐。
NPCが攫われた場合。パラグラフ3に生贄を加える。NPCは介入は行うが体の自由は効かないとする。
NPCが攫われていない場合。
 NPCは欄外に配置し、ダメージの対象になる。NPCは自分の手番で自分かPC一人の【生命力】を1D6点回復させる。

エネミーデータ

本体 影の怪物・影色の落とし子
LV3 属性:黒 影
生命力:45 防御値:3
攻撃値:3

説明:
効果1「影色の体」:
「影を焼く炎」を使用した攻撃によって【生命力】が0以下にならなければ、【生命力】が0になっても死亡、戦闘不能にならない。
効果2「無形の影」:
 黒の覚醒段階によって以下の能力を追加する。

  1. タグに独立を含む脅威カードの耐久力に+2する。
  2. 「影を焼く炎」を使用した攻撃以外で本体へダメージを与えたPCは変調【重傷】nを受ける。nは黒の覚醒段階に等しい。
  3. 乱戦ラウンド終了時に欄外にいないPCはnD6点のダメージを受ける。nは黒の覚醒段階に等しい。

パラグラフ:

  1. 異形化 p286
  2. 影色の落とし子・分体 (操り人形 p274のタグを「独立、影、人」に変更)
  3. 生贄 p 279 (パラグラフ3はNPCを攫っていなければ、丸呑み p279を配置) 
  4. 影色の落とし子・分体 
  5. なぎ払い p274

●戦闘終了

・敵の【生命力】を0にしたが、倒しきれなかった場合。
 NPCが影に飛び込み、その命と引き換えに怪物を倒します。
 NPC「本当は、私も【空白】の存在になってしまっているの。だから、あいつは私が倒すわ」
 NPC「みんなありがとう。向こうで元気でね」
 と怪物の影へと飛び込むと辺りを白い炎が包み込み。絶界は灰となって崩れ落ちる。
 まるで雪のように灰が降り積もる中、あなたたちは現実世界へと帰還した。
 ▼エピローグへ。
・「影を」敵を倒した場合は通常どおりエピローグへ

■エピローグ

 怪物を倒すと絶界は崩れ去り、君たちは元の世界へと戻る。

・PC1が【空白】の効果で死亡せずにもとの世界へと戻ることが出来た場合
「PC1は影ではなく。新しい命としてその世界へ居つづける未来を手に入れた」とする。
 とある神(PC1の親神)「ようこそ歓迎するぞPC1。新しい我がアマデウスよ」と迎え入れる。(口調は神ごとに変更すること)

・PC1が【空白】の効果で絶界とともに消滅する場合
 キャラクターは死亡し、そのシートは使用できなくなる。NPCが死亡していない場合、ここで命と引き換えにPC1を存命させる選択が出来る。その場合は、NPCが【空白】となって消滅する。
 PC1でもNPCでも去り際の美学を存分に楽しんで欲しい。

 戻ってきたPCたちは万神殿へと赴き、新しいアマデウスとしての活躍を期待されることとなり、各自のエピローグを演出すると良い。

予言一覧 暗示と真実

(追記)PC1はアマデウス02を所持しており、ゲームに慣れているなら「忘却の子」を推奨する。

●PC1予言
【暗示】
 あなたは神話災害の最中、覚醒した。
 何がなんだか分からないことばかりだが、不可思議な空間に取り残されてしまったと言うことだけは分かる。
 そこであなたは二人の新人アマデウスと出会い、今までに無い感情を覚えた。
 あなたの【任務】は絶界から、二人の新人アマデウスを助けることである。
【真実】
 【空白】です。

トリガー:エピローグが終わるまで公開できない。

●PC2予言
【暗示】
 あなたは神話災害の最中、アマデウスとして覚醒した。
 あなたに語りかけてきた謎の存在(親神)は言った、あなたがアマデウスとしての力を発揮すれば、この災害を止めることができるだろうと。
 あなたは仲間たちと災害を止め絶界を脱出するため戦うことを決意した。
 あなたの【任務】はアマデウスとしての力を示すことである。
【真実】
 あなたの未来は【空白】ではない。
 あなたは絶界を打ち砕き、新たな世界でアマデウスとして活躍していく未来を予言されている。
 つまり、こんな所で負けるはずが無いのだ。
 あなたのその自信は皆を安心させ、場を活気付かせるだろう。
 公開された時、全てのPCは任意の相手へ交流判定をして良い。この時、あなたへ交流判定したPCは達成値に+2して良い。

トリガー:冒険フェイズ中にあなたがなんらかの判定に成功したならいつでも。

●PC3予言
【暗示】
 あなたは絶界に取り残された2人のアマデウスを救うと予言された。
 しかし、一筋縄ではいかないだろう。
なぜなら、そこには予言されていない3人目アマデウスが居たからだ。
 あなたの【任務】は2人の新人アマデウスを救うことである。
【真実】
 あなたはこの絶界で因縁を持つ影の怪物と出会うと予言された。
 しかし、その怪物を完全に倒すには「影を焼く炎」の真の力が必要である事も知っている。
 ゆえに陰に潜むその怪物を本当に殺すことが出来る真の力を探し出さねばならない。

 この【真実】が公開された時、あなたの属性と好きな属性の領域にインガを1つずつ追加し、アイテム「影を焼く炎」を1つ所持する。このアイテムは所持数の制限に含まず、使用法が分かるまでは何の効果も持たない。

トリガー:予言「怪物の影」の真実が公開される。

●PC4予言
【暗示】
 あなたは絶界に取り残された2人のアマデウスを救うと予言された。
 しかし、一筋縄ではいかないだろう。
なぜなら、そこには予言されていない3人目アマデウスが居たからだ。
 あなたの【任務】は2人の新人アマデウスを救うことである。
【真実】
 あなたは「とある神」から絶界の中で【空白】の存在と出会うと予言されている。
 「とある神」は出来れば、その存在を新しいアマデウスとして迎えたいと言って来た。
 あなたの本当の【任務】は【空白】を連れ帰る事である。

 この真実が公開された時、好きな属性の領域にインガを1つ追加し、【空白】の予言を持つものの【真実】を以下の「」の内容を追加し、トリガーを書き換える。
「【真実】あなたはアマデウスではなく、そのエイリアス【空白】である。その身は偽りで記憶も本来の人物のコピーでしかない。 あなたがこの【真実】を公開したら、いつでも【生命力】を3点消費する毎にアイテム「影を焼く炎」を1つ手に入れることができるようになる。トリガー:いつでも」とする。

トリガー:決戦フェイズまでに【空白】を見つける。

 「とある神」は【空白】の親神となるのではじめは、ぼかして演出しておくのが良い。

NPC:影井あかり 予言
【暗示】
 あなたは不思議な夢を何度も見ていた。
 そんな中、神話災害に遭遇しアマデウスとして覚醒した。
 あなたの【任務】は夢の中で出会った人物を見つけることだ。
NPC特殊効果:
 このNPCは【生命力】を15点持つ。 
 このキャラクターが登場しているシーンでの「調査判定」「交流判定」に+1できる。この効果を使った場合、このキャラクターからの「想い」を+1する。

【真実】

 あなたは夢の中で【空白】の存在に出会った。しかし、その姿を思い出せないでいる。
 あなたを守ると誓った【空白】は、この先の未来で影の怪物に引き裂かれ消滅してしまった。 
 あなたはその未来の予言を覆したい。
 あなたは命と引き換えに未来を変えることを決意している。

 このNPCが登場しているシーンでは任意のタイミングで自分の【生命力】を全て【空白】へ譲渡することが出来る。
 エピローグまでに【生命力】が0になった場合、このキャラクターが【空白】の代わりになって消滅する。
(この効果は【真実】が公開されていなくても使用できる)

 この【真実】が公開された時、黒と白の領域にインガを1つづつ追加する。

トリガー:この【真実】を確認する。

 *「マスターシーン:怪物との遭遇」が起ると、決戦フェイズまでNPCはシーンに登場できなくなるので、実質は「マスターシーン:怪物との遭遇」前までだが、PC1の追加シーンでなら決戦フェイズ中にも調べられる。

情報1:予言「怪物の影」
【暗示】
 影絵の街から現れたのは黒い影のような怪物だった。
 不定形で影色の怪物は人々を飲み込み、自らの街の住人にしてしまう。
 この怪物を知ろうとしてはいけない。なぜなら、怪物を知ろうとするとき、怪物もまた君たちを知ろうと背後からやってくるのだから。

【真実】
 この怪物は影でありどんな武器でも傷つくことは無い。
 また、怪物の影に取り込まれた者の本体は死亡し、【空白】という幻影(エイアリス)になってしまう。
 強い意志を持たない【空白】は、姿を保てずに不定形な怪物、影色の落とし子になってしまう。
 この怪物が倒されたなら、エピローグで【空白】は死亡し影絵の街となった絶界も消滅する。
 死亡した【空白】は消滅し、アイテム、ギフト、嘆願判定でも復活できない。
 
 この【真実】が公開された時、黒の領域にインガを2つ追加し、マスターシーン:怪物との遭遇を開始する。

トリガー:誰かがこの【真実】を確認する。

情報2:予言「影を焼く炎」
(PC3の真実が公開された後に追加情報として出される)
 不定形で影色の怪物はどんな武器でも傷つくことは無い。
 唯一の方法は、同じ起源をもつ【空白】の意思の力から生み出す「影を焼く炎」だけである。
 しかし、どうやってその力を使えば良いのか。

【真実】
この真実が公開されたらその後の偵察判定の達成値に+1し、アイテム「影を焼く炎」の使用法を以下のものにする。

「影を焼く炎」
ダメージ直前に使用できる。このアイテムを使用した攻撃のダメージは影の怪物の本体の効果を受けず、敵を倒すことが出来る。
このアイテムは所持制限に含まれない。

トリガー:誰かがこの【真実】を確認する。

(*この真実が公開されたら「マスターシーン:決戦前」を開始する。)

情報3:予言「空白の未来」
NPCの【真実】が公開された後に追加情報として出される)
【暗示】
 敵を倒し絶界を抜け出しても、【空白】は消滅してしまう。
 しかし、【空白】が存在を許される未来もあるはずなのだ。

【真実】
 【空白】が誰かと「関係:恋心」で「両想い」になっている場合、絶界が破壊された後も消滅せずに姿を保つことが出来る。
トリガー:いつでも
*なお、GMはこの【真実】を明かしたPLに交流判定をさせても良い。

追記

【空白】の真実を他の真実で補完していくというPC1として遊ぶと驚きが感じられるタイプのシナリオです。NPC枠は頑張ればPCにも出来るのでPC5人でも遊べるかもしれませんが要GM調整。
 難易度や進行上の不具合などはGMは適宜調整して使ってくださいな。

 アマデウス02旋血ラグナロク「忘却の子」をPC1に据えると良いかもしれない。もちろんPC2,NPCの3人とも「忘却の子」にするとなお、誰が本当のアマデウスか分からなくて良いかもしれない。


 1度しか回してないので事故ったらすまんな。
以上。