恋華のプリザーブド - desktheory - BOOTH
トランプ一組と筆記用具、参加者が集まれば遊べるゲームです。
GMはいても居なくてもOK.ルールシートの中央が妖精花シート、四隅がPLシートになっているよ。
妖精花を育成し、美しい姿のまま永遠を与える会話型ロールプレイング。
恋華のプリザーブド(ちょい変更版)
妖精花:植物の花の部分に手のひら大の少女の上半身(下腹部から上とかまぁ適当)が咲く妖精の一種。人語も解し人に恋することで大輪の花を咲かせる。
この美しい花を永遠にとどめたプリザーブドフラワーは王宮など富裕層の間で流行っているという世界を想定している。
判定例:イベント札 スペード8:スコップイベント
PL:スコップ3 ジョウロ1 ハサミ1
手札:黒(スペードA、クラブ10、クラブ4、クラブ3) 赤(ダイヤ2)PLはスコップ3なので3枚まで手札を出して判定ができる。
イベント札は8なので黒クラブ10 と 赤ダイヤ2 を出すと10-2=8
または
黒スペードA、クラブ3、クラブ4を出すと1+3+4=8 で大成功になる。
システムに多少修正、サンプルシナリオを以下に公開します。5/12追記
シナリオはセッションやリプレイなど自由に使って遊んでくださいな。
追記 翻訳展開
シナリオ「純粋な瞳とカーネーション」
■導入シーン
王宮からあなたたち妖精花の庭園に使いがやってきました。
使いにつれられて来たのは身なりの良い少年。
彼はこの国の王子でした。
王子「お前たちが妖精花師か。実に見事な花々だ」「うむ、ここに決めた」「お前たち余の母様のために花を作れ、母の日のカーネーションだ」
ちょっと小生意気な少年ですが、庭園に咲く様々な花には純粋に目を輝かせます。そして敬愛する母……王妃様に献上する「カーネーション」を育てることになります。
王子からの依頼は
花の種類:カーネーション
PLへの愛情の総計 25(4人の時)の大輪の花を所望しています。
以下シナリオ
■ミドルフェイズ
ゲームを開始してください。
カーネーションの花は花の種類に「赤の3(ダイヤかハート)」を置く必要があります。
またはAかJokerで任意に選ぶ方法を使うかです。
ゲームに慣れていないPLたちが多いでしょうから、GMはその事を伝えておくと良いでしょう。
▼イベント:マスターシーン
クラブのQ,K:お忍びの王子
(GMの任意でこのイベントを2巡目の終わりに挿入して良い)
夜更けの庭園に小さな影が忍び込む。
小さな影は手にしたランプで妖精花を照らし出す。
灯りの中に居たのは王子。
どうやら妖精花が気になって見に来てしまったようだ。
「これが余の花か?」
「ほぉ、見事な花だな」
「妖精花とはしゃべるのか」
などとPLたちや妖精花に質問をする。
しばらくすると王宮から使いがやってきて、王子は帰ってゆく。
このシーンにシーンPLは居ない。
登場を希望したPLたち全員でシーンを演出した後、手札を1枚までトレードをしても良い。
■プリザーブドフェイズ
妖精花からPLへの愛情の総計が25以上なら大輪の花となり高評価を得ます。
(3人の場合は-5)
評価基準 4人PL時
- 25以上 大輪
- 16~24 中輪
- 15以下 小輪
▼終了シーン
王子にカーネーションを献上した場合、王子は王妃にその花を贈り。王妃は大層喜んだと言う。キミたちの庭園には惜しみない援助が約束された。
■裏切りものエンド
評価が足りない、または花を誰かが持ち逃げした場合、怒った王子により君たちの庭園は閉鎖される。
裏切りに失敗した場合、そのPLキャラは処刑される。
後記
恋華のプリザーブドは、プリザーブドフラワーから着想を得た育成型のTRPGです。
生花の美しさを保つために特殊な樹脂を吸わせて、造花とも押し花とも違う「長持ちする」花を作る技術。そこから発想されたのが、妖精花という少女の姿と人語を解する存在……その美しさを永遠とするために「停止」すなわち死の魔法をかけるというダークメルヘンな世界観でした。
愛情とカルマを蓄積させ、妖精花に魅了されて裏切るも良し。作品と割り切って職人魂で花を育てるも良し、悲恋を演じて花に死を与えるも良し。様々なキャラロールでこの二ッチな世界観を演出して遊んで欲しい。
とかなんとか(笑)。
追記
テストプレイによる改案がある程度たまったら修正版作ろう……(笑)。
改案
チャート面
・外見データを一つに絞るのではなく複合させたい(成長結果の競合部分の調整)
・シーンイベントの拡充
判定への変更案
・判定の成功点数を5-(達成値の差)として表現しては?
・A,Jokerはどの判定にも成功する